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代表あいさつ

代表あいさつ

私が「演劇ワークショップを使った教育研修事業を始める」と宣言したとき、ある友人から「いい意味での公私混同ですね。公私混同もできないようじゃいい経営者とは言えません」というメールをいただきました。
確かに私は若い頃劇団を主宰していましたし、演劇の現場を離れてからも演劇に対する興味を失ったことはありません。ですから、それを会社の事業と結びつけようというのを「公私混同」と取られても仕方のないことだと思います。
でも、私自身は今回の事業を「公私混同」だとは思っていません。なぜなら、私のイメージする「公私混同」と今回の新規事業立ち上げはずいぶんとニュアンスが違うからです。

東宝現代劇の創始者である劇作家菊田一夫は、ある公演の記者会見で「あなたは女優を愛人にしたと言われていますが、そんなことは許されるのですか?」と聞かれたとき、憤然とした様子で「俺は女優を愛人にした覚えはない。愛人を女優にしたんだ」と言い放ったといいます。

これこそ、私のイメージする「堂々たる公私混同」です。

菊田にとって、戦後の日本にミュージカルという新たな演劇ジャンルを根付かせる創作活動は堂々たる「公」の世界だったと言えるでしょう。確かな「公」の世界が成立しており、そこに「愛人」という極私的な世界を持ち込む。それこそが「堂々たる公私混同」というものです。

しかし、ひるがえってこれまで当社が行ってきた就職・採用関連媒体の企画・制作という仕事は、果たして「公」と呼べるものだったのでしょうか。私には、とてもそれだけの自信がありません。
就職・採用関連媒体の企画・制作は、あくまでも私の生活の糧としての「仕事」であり、とすればそれもまた「私」に属する世界だったような気がするのです。

しかし、今の私は、はっきりと自分の推進している仕事が「公」を目指したものであると言い切ることができます。演劇という芸術表現装置を通して、私たちの生きている世界の姿を把握する。そのような極めて私的な行為を、現代社会に蔓延するコミュニケーション不全を解消するために役立つ事業に育て上げたい。それが私の、私たちの目指している事業なのであり、その意味でこの事業は「公私混同」ではなく、「私を公に高めていく事業」だと思っているのです。

アートワークショップを活用したコミュニケーションデザイン事業を、公(おおやけ)の事業として成立させていくために、皆さまのご理解とご支援をお願いいたします。



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